世の中の多数派は健常者です。もちろんほとんどの建物が健常者に向けて設計されていますし、それ以外の人へ向けた設備をバリアフリー(ユニバーサルデザイン)と言います。これは世の中の当り前であり、多数派を中心とする設計をして、少数派も利用できるようにするのが世の仕組みですが、多数派と少数派を入れ替えたらどうなるのでしょうか?
多数派と少数派を入れ替えたらどうなるか?やってみた動画があるので、ご覧ください。
確かに…そうなりますね
健常者を「二足歩行」って・・・なんか笑えます。確かに車いす利用者が多数派の場合、健常者は車いす利用者という事になるので、そうなると「二足歩行」って言い方が正しいのかもしれませんね。
天井の高さも徹底していて、高さは170㎝と低めに作られています。
でも、二足歩行を少数派としてバリアフリーを施すのなら、中腰ではなく椅子を用意するべきだと思います。だって、ファミレスですら車いすに対応してくれますし、駅なんかは車いす用の設備とかあるので、椅子を用意するくらいは当たり前で世の中はそこまで少数派の車いす利用者に対して冷たくないです。
少しやりすぎな気もします。
違った視点
このレストランで面白いのはコメントにもある通り、少数派を体験するのではなく、自分が少数派になるという事です。よくある企画では、車いすでの視点や、何かを利用する場合に車いすだとどうだとか、そういった企画が多いのですが、この企画は立場を逆にすることで少数派の気持ち自体を体験できると思います。
僕が良く言うのは「車いす利用者の気持ちは車いす利用者にしかわからない」他の言い方をするなら、「弱者の気持ちは弱者にしかわからない」です。たまに、自分は介護施設や障害者施設の職員だから車いす利用者の気持ちがわかるなんて事を言っている人がいます。その人たちがわかるのは、車いす利用者の気持ちではなくて、車いす利用者の扱い方です。
ですが、このレストランはそんな少数派の気持ちを理解するために良いと思います。そして、これもコメントにありましたが、理解しようと来店する健常者の数が意外と多いことです。興味を持っている人って結構いるんですね。
世界的な祭典
障がい者の世界的に有名な祭典は「パラリンピック」くらいしかありません。世界のどの国も障がい者が多数派のプロで有名な競技なんてないからです。
障がい者が多数派の競技はありますが、プロのスポーツリーグとして認定されている競技はありますか?僕は知りません。でも何故ないのか?世間のせいにする障がい者は沢山いますが、僕は違うと思います。
障がいがあっても才能がある人は成功していますし、それが少数派のジャンルで更にその中でも少数派の人間だからです。
障がい者であっても、多数派の中で輝けるのなら、世界的な祭典に呼ばれるのが障がい者がメインなんて事になるかもしれません。ちなみに、プライベートジェットを保有するような、あるハリウッドスターは発達障害だそうです。
あとがき
世の中沢山の多数派と少数派がいます。逆転できないものもありますし、逆転したところで意味のないものもありますが、お互いの気持ちを知るためには逆転してみるのも面白いのかもしれませんね。