僕の場合は、車いす利用者ということもあり、言葉を知らない子供でない限り見た目で身体障がい者と分かります。そして、障がい者として見られるという事にも慣れました。慣れたというか、ほぼ、障がい者施設を利用していたのですが、障がい者施設にいる車いす利用者って、障がい者じゃないほうが珍しいでしょう。障がい者施設の利用者で、ちょっと足が悪くて休憩用に持ち込んでいるパターンなんてあるのでしょうか?
本題に入りますが、通っている就労継続支援A型事業所の同僚数名が一般企業で働いても障がい者の賃金は低いし、障がい者だからできないとか思われるから、障がい者だと隠したいとか、障がい者って言いたくないという人達がいます。でも、隠さないほうが良いと僕は思っています。
隠さないほうが良いという理由については、考えればその通りで、わかってしまえば、考える必要もありませんが解説します。
話すとなんかあるのバレバレ
人の失敗を笑ったり、しつこく話題にしたり、フォローしたりできないのは、自称軽度の知的障がい者、自称軽度の精神障がい者、先天性の身体障がい者で特定の人以外の人と触れ合ったことがないような、そんな精神的に未熟な障がい者特有の行動です。良い大人が自分が優位に立つということをしようとします。
中年で仕事に不釣り合いな格好をしてきて、何かあっても謝らない、何かしてもらっても礼も言わない。そんな常識のない人が健常者だと騙し続けられるわけがありません。
ボーダーとか言われます
障がい者雇用で入社した場合、賃金は確かに低いかもしれませんが、最初から自分が障がい者だという事を受け入れてくれているので、何かあったときに、「障がい者だからしょうがない」ですませられます。「障がい者だからしょうがない」とか言われるのが嫌なんでしょうけど。
仮に周りに秘密にして入社した場合はどうなるか?何回言っても理解できなければ「ボーダーなんじゃない?」「本当に使えない」「来ている意味あるの?」とかさんざん言われますし、「多分、障がい者」とか言われるので、最初からカミングアウトしておいたほうが楽だと思います。
言わないと嫌われます
言っておいた場合は、何かあるようなことは任されませんし、何かあっても「障がい者だし…」って片づけられますが、言ってなかった場合は、責任が伴うことを任せられ、失敗したとしましょう。最初は笑って許してくれるかもしれません、しかし、回を重ねるごとに「またか…」と言われたり、陰で罵られたり、だんだんと責任のない簡単な仕事や雑用のような仕事を回されたり、辞めたくなるような態度をとられたりするかもしれません。
最初から障がい者として雇用された場合、賃金は低いかもしれませんが、就労継続支援A型事業所よりは高いでしょう。責任のある仕事に関しては最初はまかされないでしょう、しかし、信用を得る事が出来れば、ある程度責任が伴う仕事を任せられるかもしれません。
人により向き、不向きがありますが、障がい者だと隠したいなら減点方式で、障がい者だと公表するなら加点方式です。
めったに失敗しない自信があるなら隠していたとしても、減点方式となることはありません。
自身も障害者であり普段から電動車いすも使われていて、芸人もされているホーキング青山さんが書いた本で、障害者本人の事や、障害者についての出来事、障害者に関係のある事件について思う事を、すべて障害者の目線で書いています。共感できる内容であったり、自分なりに考えてみると「ちょっとそこは違うんじゃないの?」とか考えさせられる内容でした。でも、それは自分が同じ車いすだからなのかもしれませんし、読む人が、どの障害を持っているかで変わってくることだと思うので、ぜひ障害者の仲間に読んでほしいです。
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あとがき
障がいがあるのなら、あると言ってしまうことを強くお勧めします。ずっと「いつバレるかわからない、疑われているかもしれない」という不安を感じながら仕事をすることになり、ミスが増えるかもしれません。
ですが、どうするべきなのかを最終的に決めるのはあなた自身です。