解離性同一性障害は、一つの人格の中に複数の別個の人格が存在することを特徴とする精神疾患の一つです。
以前は「多重人格障害」と呼ばれていました。
この障害の症状には、記憶の欠落や断片的な記憶、現実感覚の喪失、自己と他者との認識の混乱、身体的症状(頭痛、めまい、視力障害など)などがあります。
さらに、人格の切り替えが起こり、異なる性格や行動パターン、声、態度などを示すこともあります。これらの人格は、それぞれが自己認識を持ち、相互に認知的な交流がある場合があります。
解離性同一性障害は、過去に重大な心的外傷を経験した人に発症することが多いとされています。治療には、カウンセリング、認知行動療法、および薬物療法が含まれることがあります。
そんな、解離性同一性障害の障がい者に向いている仕事を実際に会った求人情報を参考にして3つ紹介します。
1,介護職
給与・待遇:年収200万円~+各種資格手当
福利厚生:社会保険に入れる
必要学歴:高卒以上
資格・スキル:普通自動車免許(アルバイト、パートは必須ではありませんが、正社員は必須)、基本的に未経験歓迎、(あれば尚可)介護の経験、社会福祉関係の資格
- 入浴・昼食など身の回りに関するサポート
- 機能訓練・アクティビティ・趣味活動のサポートなど
介護職は、いろいろな年代の患者さんと関われるので毎日楽しいですよ。
勤務場所も病院や介護施設なので解離性同一性障害の人でも楽しく働けます。
そして、介護職は万年人手不足ですから、余程ではない限りは通院などの融通が利きます。
2,商品管理
給与・待遇:16万円~ または日給7,000円~ 契約社員・アルバイト(休日出勤の可能性があります)
福利厚生:社会保険に入れる
必要学歴:高卒以上
資格・スキル:不問
- 検品、ピッキング、商品仕分け
- その他関連業務など
商品管理は基本的にマニュアルがあります。
完全にやることが決められていて倉庫内で黙々と作業する事が多いです。
チームでやることもありますが、自分だけの職場もあるので周りの人を気にせずに働く事が出来ます。
仕事内容も商品の管理から品数の入力までさまざまな作業があるので自分のスキルやセンスを活かすことができますよ。
3,工場勤務
給与・待遇:その地域の最低時給(パートタイマーが多い) 各種手当は一部支給アリ
福利厚生:社会保険に入れる
必要学歴:高卒以上
資格・スキル:不問
- パッケージの箱の組み立て
- お茶の缶へのシール貼り
- お茶のプリパックへのシール貼り
- ギフト製品のセットアップなど
時給も最低時給なので、高給とは言えませんし、単純作業ではありますが、他の人と仲良くなりやすいので楽しく、充実したワークライフを送ることができます。
また、人と仲良くなることで周囲のサポートを得やすい環境なので、解離性同一障害の人でも働きやすいですよ。
解離性同一性障害の障がい者が面接で聞かれる事
解離性同一性障害の障がい者の場合は、「何日ぐらい前のことまで覚えていることができますか?」ということや「もし、知らない場所に行ってしまった場合は、自力で戻って来ることはできますか?」という質問をされることが多いので、面接の前に症状が出た後のことを振り返って説明できるようにまとめおくと良いですよ。
企業側に求める配慮について
会社に求める配慮事項は、「無意識に出て行ってしまおうとすることが多々あるので、おもむろに立ち上がったりした時は、一言声をかけて頂けると助かります。」ということや「会議や商談といった情報量の多い内容は忘れてしまいやすいので、後日、必要なことがあれば説明して頂けると助かります。」というように伝えておくと他の人と同じように働けますよ。
フリーランスで仕事をするようになれば、自宅が仕事場になりますから誰かと関わることがないので理解を求めるひつようもありません。
さらに、自宅が仕事場になるという事は自分のペースで仕事が出来るので、相手に対しても通院や気分に関しての配慮も求める必要がありません。
このようなオンラインスクールなら習う時も直接顔を合わせることがないので、技術を身につける段階から人と関わることはありませんし、仕事を始めた後も人と関わることはありません。
そして、自分が障がい者だという事を伝える必要もありません。
あとがき
解離性同一性障害を抱えている方々には、つらい症状を抱えながら日々生活していくことは本当に大変だと思います。
しかし、あきらめずに治療を続け、他人に理解を求めるよりも先に自分自身を受け入れることが大切です。