吃音症(どもり)の人は、言葉が出るまでに時間かかったり1つずつしか発音できないのが特徴です。一方で話すこと以外は、問題ないことが多いのですが、話さなくても良い職業って意外と絞られてくるんですよ。
ちなみに、吃音症とは言語障害の一つです。長い期間で吃音症が続くようなら障がい者手帳を申請する事が出来ます。
実際にあった求人を参考にして3つ紹介します。
1,事務職
給与・待遇:月給17万円~ 正社員募集の求人が多いです。
福利厚生:社会保険に入れる 健康診断を行う会社もあります。
必要学歴:高卒以上
資格・スキル:パソコンの基本操作(データ入力や、メールでの連絡のやり取りをする機会が多いため、Word、Excel、メールなどの基本操作が可能なことが求められます。)
未経験者歓迎の求人が多いですが、歓迎するだけであって、未経験者のみを募集している訳ではありませんし、当たり前ですが経験者が優遇されます。
- パソコン入力
- 電話対応(応相談の求人多数あり)
- 書類ファイリング
- 郵便物の仕分け
- 来客への対応
- その他庶務全般など
事務職は、パソコンでの入力作業が中心なので吃音症の人でも働きやすいです。会話をすると言っても何か言われた事に対して返事をするくらいです。さらに基本的に同じ作業の繰り返しなので、取り組みやすいです。正確に速く入力することができれば、評価してもらえます。
2,webライター・デザイナー・クリエイティブ
給与・待遇:月給25万円(目安です)~
福利厚生:社会保険に入れて社外研修などがあったりします。
必要学歴:高卒・専門学校 卒 以上
資格・スキル:Webデザインの実務経験、HTML・CSSコーディングの基礎的な知識をお持ちの方
- 新規サイト及びサイトリニューアル時におけるデザイン制作
- Webサイト、画像、動画、広告バナーなど幅広いデザインワークなど
Webライターやデザイナーは、実力勝負の世界です。言い換えれば、やればやるだけ給料につながりますので、そういった競争心が強い人にとってはやりがいがあります。会話に関しても、ほとんどのやりとりもネット上で行うので吃音の人でもストレスなく働けます。
3,臨床検査士
給与・待遇:月給20万円~ 嘱託社員・正社員のどちらかの場合が多い
福利厚生:社会保険に入れる、資格取得制度がある所もある
必要学歴:高卒以上
資格・スキル:分析装置、微生物培養、病理細胞診などの基本的なスキルや経験がある方
各検査室での臨床検査業務
名前から想像できると思いますが、臨床検査士は専門性の高い職業です。ですが、意外と話す必要がほとんどないので吃音症の人に向いています。仕事内容も毎日新しい発見ができるのでやりがいを肌で感じられます。
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吃音症の人が面接で聞かれる事
吃音症の人の場合は、「どのような音や単語が発音しにくいですか?」「言葉が出てくるまでにどれくらいの時間がかかりますか?」といった質問をされることが多いです。
急に聞かれるとわからないものです。普段から意識してまとめておくと良いと思います。
企業に求める配慮
会社に求める配慮事項は、「話すよりも書いた方が速いので、いつも紙とペンを持参したい。その事をきちんと周知してほしいです。」などの事を伝えておきましょう。これは結構重要な事です。伝えておかなければ、何も知らされてない相手にとって失礼な場合もありますからね。
そもそも、書くよりも話す方が早い人は吃音症でもなんでもなく、ただ言葉が出にくいだけです。
あとがき
吃音症の人は言語に問題がある人ですから、案外一般枠でも採用される可能性があります。障がい者枠で採用してもらう事以外にも可能性を広げて考えてみてはどうでしょう。