まずは、こちらの動画をご覧ください。
車いす利用者の人って前に比べて見かけるようになりました。なので客観的に自分はどう見えていて、どんな所に気を配るべきかがわかるようになったので助かっています。車いすだという事を気にしないで、どんどん外出するべきです。
動画のように重度の障がい者で、しかも電動車いすを利用していたとしても、外出する事は可能です。そのためにある制度が重度訪問介護です。外出をためらう障がい者でも利用しない手はないです。
重度訪問介護制度とは?
重度の肢体不自由者又は重度の知的障害若しくは精神障害により行動上著しい困難を有する者であって、常時介護を要する障がい者の人が対象となります。具体的に対象となる人とは
(一) 二肢以上に麻痺等がある者であって、障害支援区分の認定調査項目のうち「歩行」、「移乗」、「排尿」、「排便」のいずれもが「支援が不要」以外に認定されて
いる者
(二) 障害支援区分の認定調査項目のうち行動関連項目等(12項目)の合計点数が10点以上である者
居室におけるサービス内容
- 入浴、排せつ及び食事等の介護
- 調理、洗濯及び掃除等の家事
- その他生活全般にわたる援助
- 外出時における移動中の介護
赤字で表示してあるように外出時に介助をしてくれます。外出時に支援してもらえるという事もサービスに組み込まれています。なので遠慮せずに外出時に介助をお願いすれば良いと思います。
どれくらいの頻度でこのサービスが利用出来て、どれくらいの利用料なのか、どれくらいの範囲補助金が出るのか、そもそも補助金は出るのか、色々な疑問があるかと思いますが、全てその人次第としか言えませんし、重度訪問介護と言うくらいですから、自力で外出できる人や、人の手を借りる必要なく身の回りのことをこなせてしまう人は利用できないでしょう。
重度訪問介護の訪問先の拡大
四肢の麻痺及び寝たきりの状態にある者等の最重度の障害者が医療機関に入院した時に、重度訪問介護の支援が受けられなくなることから以下のような事例があるらしいです。
・体位交換などについて特殊な介護が必要な者に適切な方法が取られにくくなることにより苦痛が生じてしまう。
・行動上著しい困難を有する者について、本人の障害特性に応じた支援が行われないことにより、強い不安や恐怖等による混乱(パニック)を起こし、自傷行為等に至ってしまう。
このため、最重度の障害がい者であって重度訪問介護を利用している者に対し、入院中の医療機関においても、利用者の状態などを熟知しているヘルパーを引き続き利用し、そのニーズを的確に医療従事者に伝達する等の支援を行うことができることとするようなのですが、データが少し古いため今はどうなっているのかは、わかりません。
訪問先での支援内容
- 利用者ごとに異なる特殊な介護方法(例:体位交換)について、医療従事者などに的確に伝達し、適切な対応につなげる。
- 強い不安や恐怖等による混乱(パニック)を防ぐための本人に合った環境や生活習慣を医療従事者に伝達し、病室等の環境
調整や対応の改善につなげる。
重度訪問介護に従事するためには
一応有資格者でなければ重度訪問介護に従事する事は出来ませんが、それほど難しい資格ばかりという訳ではありません。
- 介護職員初任者研修修了者
- 実務者研修修了者
- 介護福祉士
- 重度訪問介護従業者研修修了者
中には講習(約130時間)を受講するだけの資格もあります。
あとがき
障がいを持っているからと言って外出を諦めるのは勿体ないです。折角サービスがあるのですから、利用しましょう。障がい者手帳を提示すれば受けられる割引も沢山あります。検索窓からサイト内の自身がお住いの都道府県についての障がい者手帳が使えるサービスを紹介しているので見てみて下さい。