発達障がい者の人の中には子供が欲しいけど、遺伝するかもしれないし、生まれてくる子供の事を考えて遺伝したら不幸になるかもしれないから子供は作らないとあきらめている人もいると思います。そもそも、発達障害とはどんな症状を言うのでしょう?発達障害については前の記事に記載があります。
発達障害は遺伝するのか?という事について解説していきます。
可能性はある
発達障害を発症する要因には「環境的要因」と「遺伝的要因」の2つがあると言われています。それぞれ解説します。
環境的要因
出産前後の外部的な要因が理由となります。妊娠中の喫煙であったり、出産前後の栄養の偏り、早期出産などが外部的な要因だと言われています。
つまりは、育て方などの環境による要因は無いと言われています。
遺伝的要因
遺伝を簡単に説明すると、両親の特徴や体質が子供に引き継がれることを言います。両親が発達障害を持っている場合と、両親が健常者の場合とでは、発達障害がある子供が生まれてくる確率が前者の方が高くなります。
現時点では、発達障害は遺伝する可能性が高いと言われています。ですが、確率は高いだけで絶対ではありません。発達障害に関しては全てが解明されているというわけではありません。
正解はない
発達障害は遺伝する可能性があるので、もしも結婚していたりしても子供は作らない方が良いのか?ですが、そこに正解も間違いもないですし、良く考えて決めたら良いと思います。
自分が発達障がい者の場合、自分が体験した事を子供にも味わわせたくないという親心もわかりますし、発達障害があるからといって、絶対に不幸になるとは限りませんし、子供が大人になるころに社会がどう変わっているかわかりません。
発達障害でも、幸せに暮らしている人もいますし、とんでもなく有名人になった人だっているので、絶対にこうなるとは言えないと思います。
そもそも、結婚したり、子供を作るかどうするかで悩んでいる時点で十分幸せな状況だと思います。幸せだからこそ、何かを考える余裕があると思えるのですが、どうでしょう。
療育
療育とは、障害のある子どもの発達を促し、自立して生活できるように援助する取り組みのことを言うのですが、発達障害の子供の場合は、この療育と言うのがとても大事になります。この療育を出来る限り早く受けさせてあげることが重要だと言われています。
発達障害と言うのは完治するという事はありません。ありませんが、療育を受けることにより、特徴が表面化せずに円滑に社会生活を送ることが出来るようにすることが目的です。
親としては自分の子供が発達障害だとは認めたくはありませんし、発達障害だとしても、生活に支障があるようなレベルだとは思いたくないでしょう。ですが、療育とは早ければ早いほど良いですので認めたくないのはわかりますが、将来自分の子供がどうしたほうが幸せに生きていけるかを考えてあげるのが親の役目だと思います。
あとがき
子供が発達障害かもしれないと思ったり、指摘されたとしてもどうしたら良いのか、わからないとと思います。そういう時は専門機関に相談してください。