障がい者も趣味を持つことは割と当たり前で、健常者と同じように得手・不得手がある事は屋内でも屋外でも同じだとお伝えしました。殆どの人が長くやっている割には、中途半端なレベルですけどね。
ですが、今までに2人だけ、凄い障がい者を見た事があります。当時は2人とも19歳とかでした。今では30歳を過ぎているので、そういう人も珍しくはないのですが、その2人を紹介します。
個展を開催
その人は昔通所していた施設で会いました。何をやらせてもスグに飽きたり、楽しい事が午後からあると午前中は作業に対しての集中力がないような子でした。(見た目からそんな感じはしました。)問題行動も多くて駅で女子高生に抱き着いて警察呼ばれたりしています。自分が気に入った女の子にはスグに抱き着こうとするんです。
おそらく、自分の中では自分を幼児だと思っているんでしょうね。持ち物もそういう感じですから。ちなみに、僕とは仲良かったです。
話はそれましたが、主任者がその人が在籍していた特別支援学校から、その人は絵が好きだと言われて、絵をかかせてみました。正直僕は良くわかりませんでしたが、なんか考えさせられるとかいう絵でした。
通所していた施設でお祭りが開催されたときに、その人の描いた絵を飾っていたら、その絵はいくら?と聞いてきました。お祭りで色々なものを売っていたので売り物だと思ったのでしょう。通常の施設のお祭はさびれていますが、その施設は開けた場所で、色々な方向から見えて何かやっているのが一目瞭然なのと、宣伝効果もあり毎年かなり多くのお客さんが来てくれていました。地方芸能人がゲストで2回ほど出演していますからね。
何年か、絵の値段を聞かれるので試しに販売したところ買い手がついたそうで、絵の販売をしていました。絵によっては5,000円の値が付いたそうです。
話を聞くと、個展を開くほどだそうで、その県の知事とも一緒に写真を撮ったりしています。「人は見かけによらないんだなぁ~」っと思いました。
ちなみに、絵を描く事を仕事にすればよいとか思うかもしれませんが、集中力がない事と、気まぐれなので数カ月に一枚絵を描くだけだそうなので、仕事には出来ません。
ウナギやスッポンを捌く
もう一人も通所していた施設で出会ったのですが、その人は施設からグループホームまで帰る途中に水路というか水を運ぶような川が流れているので、釣りをしていました。
良く大きなフナが釣れた話や、鯉が釣れた話を聞いていました。そのうち、あの魚は食べれるの?って話になり、「きれいな水で数日泳がせて泥を吐かせれば食べれると思うけど味は保証しない」と言いました。
グループホームの世話人さんと一緒に裁いて食べたそうです。最初は塩焼きとかだったみたいで、なんか癖になったのか、川魚を釣ってきてはきれいな水で数日泳がせて、色々な調理法をしていました。
グループホームの世話人さんによると、彼の包丁さばきは見よう見まねでやっているにしては見事すぎるって言ってました。
ある時、ウナギを釣りあげたそうですが、天然ウナギだったのか、どっかからか逃げ出した養殖ウナギかはわかりません。
で、詳しくは知りませんが、裁いて食べたそうです。しかも白焼きで。
どーせ、ぶつ切りだろうと思っていたんですが、キリで頭を固定して、腹を開いて骨や心臓をとって、串をうって焼いたそうですが、何処で覚えたのか気になったので聞いてみたら、昔テレビで観た。だそうです。
うなぎ屋に修行に行った方が良い気がします。ウナギを捌くのってかなり難しいですからね。別の人から、その人の話を聞くと、スッポンも釣り上げて、食べたそうです。捌けたことも凄いのですが、そのスッポンを何処で捕まえたのか不明です。マムシを食べてみたいけど見た事がないから、どれがマムシかわからないとかも言っていました。そうするとミドリガメとか食べてそうですね。
何故そうなのか説明できない
って人ばかりでしょう。恐ろしくハイレベルな趣味の障がい者ってたまに居ます。ただ、それ以外の事はまったくダメです。似たようなことがそれほど得意じゃなくても、その趣味だけは得意って人います。ただ、自称する人は得意って言っているだけの場合が多いので注意しましょう。
直接は観た事ありませんが、ダンスがうまい人、ヨーヨーがうまい人とかいる見たいです。ちなみに、何の役にも立たないけど、凄い特技持っている人が居ます。ネジを回すのが早い人、ペン回しが早い人、昔はやったビートマニアが滅茶苦茶うまい人。
あとがき
障がい者の中には健常者も唸るようなレベルの趣味を持った人が居ます。自称するのは、大したことが無いか、周りが大げさに褒めたのを真に受けて、勘違いしたパターンです。
とんでもなくハイレベルな趣味の障がい者を僕も観た例が少ないので革新的な事を言えませんが、趣味を極めた人は健常者だけでなく、障がい者の中にもいるという事です。