車いす利用者を街で見かけて、なんとなく大変そうだと思ったりしませんか?まぁ、大変そうだと思うから「何か、手伝いましょうか?」って言ってくれる人がいるのでありがたい事ですけど。
でも、なんとなくしか大変そうだと思うしか出来ませんよね。自分で車輪を回したり、段差や坂道が大変だったり、でもそれは一部でしかありません。実際に大変な事は他にもあるので、解説します。
車いす生活で意外と困る事
車いす生活をしていると困る事って意外と多いんですよね。前にこのサイトで紹介した事は別としても、地味に困る事って結構あるんですよね。それらを紹介します。
- 勝手にこれまでの経緯を想像して、勝手に感動しないでほしい
- 中途半端な雨や雪の日は傘で手が一つ塞がる、カッパだと自分は濡れないが他のものはビショビショになる
- 狭いところなどは行けないし、居れないからパーソナルスペースの確保が難しい
- 道路から歩道に乗り上げる際のちょっとした段差が大変
- 車いす利用者が使う事を想定していない機械などボタンが届かない
- 毎日使うものだから傷むのも早い(そして、意外と高価だったりする)
以外と細かいですが、車いす利用者でなければ分からない事だと思います。
日常生活で不便な場所
車いす生活は基本的に不便ばっかりです。日常で不便なことに加えここは、殆どが不便だと思う場所がありますので、そちらを紹介します。
- 劇場
- 飲食店
- お店
- 屋外
- 交通機関
- 家
一つ一つ説明します。
劇場
劇場は映画館やコンサートホールに比べて不便なところが多いです。古い建物が多いので、階段がある場合が多くて、バリアフリーにはなっていません。車いすのまま観覧する事も出来なくも無いですが、座席に移って見なければならない場面が多いでしょう。舞台の内容が素晴らしいとスタンディングオベーションが起こるかもしれません。そうなってしまえばどれだけ感動的な内容でも、最後にストレスを感じてしまいます。前が見えませんからね。
舞台に感動を覚えるのは良いですが、車椅子の方にとってはストレスになってしまうでしょう。
飲食店
テレビで紹介されている飲食店や、取材を受けないはずなのに名前を良く耳にする飲食店にはまず一人では入れません。さらに店内も狭かったりします。カウンターのみのお店とか行くのは不可能ですし、焼き肉などもお店によっては入れませんし、入れるお店があっても、入れるだけで車いすに対応していない場合や、車いす利用者が入れるトイレがあるところもほとんどありません。都会になると1階は駐車場で2階は店舗だったりするとこありますしね。でエレベーターがついている場合も稀です。
大型商業施設のチェーン店が一番無難です。そこそこ有名店が出店していたりしますからね。
お店
比較的に新しい大型商業施設はバリアフリーに気を使ってあるので、移動に関しての不便はそれほど感じませんが、人と車いす利用者がすれ違えるくらい通路が広くても、結局は商品が高いところにあると届かないですね。
少しくらい高い所に商品があっても付き添いがいれば良いですが、1人で買い物するにはかなり不便さを感じるでしょう。
屋外
屋外というか、慣れない道は車いす利用者にとって不便の連続です。都会のど真ん中の様に道は整地された道ばかりではありません。少し街の中心部からずれると坂道に砂利道があって、自分で車椅子をこぐのは大変です。
道から歩道に上がる時にも段差があるので、小さな段差ですが段差を超える事も一苦労です。一人で車椅子で出かけるのは、リスクも伴うのです。
交通機関
バスやタクシー、電車など、乗務員さんが手助けをしてくれるので乗り降りするのは問題ありません。前もって連絡が必要な場合もありますけれど、場所によってはアポなしでも大丈夫です。しかし、乗り降りするのに時間はかかってしまうため、多少罪悪感を感じる方もいるのではないでしょうか?余程じゃなければ他のお客さんも待ってはくれますけれど。
また、電車の中には車椅子用のスペースが確保されていますが、残念ながらときには埋まっていることもあります。
家
まさかのポイントですが、実は自宅にも不便を感じる場合があります。
バリアフリー化するための助成金など国も力を入れていますが、そもそもその金額だと厳しかったり、賃貸物件に住んでいるからバリアフリー化できなかったりします。大企業だけじゃなくバリアフリー化をすすめる企業も増えているので会社がバリアフリーに対応している場合があります。
そのため、自宅が一番不便な場所になっている可能性があります。
車いす生活は基本的に不便
何処かへ行く場合は、色々と決定する前に車いすでも色々と問題が無いかをチェックしなくてはいけません。僕の場合は一人で行動したいので、テレビで紹介された場所へは、基本的に人手が落ち着いたであろう平日にしか行けません。人混みを進むのは罪悪感を感じてしまいますからね。
色々な場所がバリアフリーになったとしても、結局は誰かに対する罪悪感は消えたりしませんから、生活が便利になるという事は無いのでしょうね。
あとがき
日頃から一人で出掛けたりしますが、新しく場所を開拓する場合は下調べを入念にします。
ふらっと出掛けたいときには、決まった場所しか訪れないようにしています。何故なら確実に車いすでも問題ないからです。