知的障がい者とはなんとなくわかりますが、どんな症状の人が知的障がい者と言うのか良くわからないと思います。
障がい者に関わる仕事をしている人でも、障がい者について詳しくないといけない人以外は知らないでしょうし、知らなくても良いでしょう。
知っているようで、良くわからない知的障がい者について解説していきます。
観てくれる人の知識の一つになれば幸いです。
そもそも知的障害とは?
そもそも知的障害とは何か?細かくは人によって違いますが、大きくは同じようなものです。
簡単に知的障害とは、IQ(知能指数)が70以下であり、社会的適応能力も低下している状態を指します。
具体的には、以下のような症状が見られます。
- 思考・認知面:記憶力や理解力が低く、抽象的な概念の理解や複雑な問題解決が難しい傾向があります。
- 言語・コミュニケーション面:言語理解や表現能力が低く、コミュニケーション能力にも問題があります。
- 行動・社会性面:自己管理や社会的なルールに従う能力に欠ける傾向があり、自己中心的な行動や攻撃的な行動を示すことがあります。
知的障がいは、生まれつきのもの(先天性)や、後天的な要因によっても引き起こされることがあります。
また、知的障がいの程度によっても症状に差があります。
重度の場合は、自立した生活が困難で、日常生活全般において介助を必要とする場合があります。
世間では、障がい者=知的障がい者と思っている?
世間一般的には、障がい者という言葉が使われる場合には、知的障がい者を指すことが多いようです。
しかし、障がい者という言葉は、知的障がい以外の身体的な障がいや発達障がいを持つ人も含まれる広い意味を持ちます。
近年では、障がい者の多様性が認識され、身体的な障がいや発達障がいを持つ人に対する理解や配慮が進んでいます。
また、言葉の使い方にも配慮が求められており、より正確かつ適切な表現方法が模索されています。
何故、障がい者=知的障がい者というイメージが定着したのか?
障がい者=知的障がい者というイメージが定着してしまった背景には、過去において知的障がい者に対する理解や配慮が不足していたことがあります。
知的障がい者は、学校教育などで周囲と比較されることが多く、社会参加の場で差別や偏見を受けることも少なくありませんでした。
また、知的障がい者が自立して生活するための支援が不十分であったことも一因として挙げられます。
このような状況下で、一般的に障がい者という言葉が使われるときには、知的障がいを持つ人を指すことが多くなりました。
しかし、近年では、障がい者の多様性が認識され、身体的な障がいや発達障がいを持つ人に対する理解や配慮が進んでいます。
さらに、障がい者自身が自己主張をし、その声を社会に届けることで、認識の改善が進んでいると言えます。
街の中にどれくらいの割合で知的障がい者がいるのか?
障害にも多様性が適用される世の中になってきたことはこれまでの解説でも、触れていますが、でも障がい者とすれ違う事ってありますか?ない感じしますが、そこら中に施設が乱立しているのにおかしいとおもいませんか?街の中にはどれくらい障がい者が混ざっていると思いますか?
それは、国や地域によって異なりますが、一般的には知的障がい者の割合は1~2%程度とされています。ただし、これはあくまでも推定値であり、正確な割合は把握されていません。
また、街の中にいる知的障がい者の数は、その街の人口や地域の特性によって大きく異なります。
一般的には、知的障がい者は支援が必要な場合が多く、福祉施設や就労支援施設などで生活していることが多いため、街の中で直接出会う機会は少ないかもしれません。
あとがき
知的障がいを持つ人々は、社会からの理解や支援が必要な人々です。
彼らに対しては、個別に合わせた支援や配慮が必要であり、彼らが自立した生活を送ることができるようにするためにも、私たち一人ひとりができることを考え、行動していくことが大切です。
知的障がいを持つ人々と接する機会があった際には、互いに尊重し、理解を深めることができるように、まずはコミュニケーションを大切にしましょう。
そうすることで、社会全体がより包括的で、多様性を尊重した社会になることを期待しています。