学習障害(LD)の症状は、読み書きや文字の理解、計算といった特定の学習面が乏しくなる障害です。ただ単に、勉強が苦手であるとかはまた別です。理解してもらうというのが難しい障害です。この障がい者の方の場合は症状が出ても一部なので、働き方を工夫すれば基本的にどんな職種でも働くことができます。
ですが、やはり向いている仕事に就いたほうが長く働く事が出来ます。では、実際に出された過去の求人から3つ紹介します。
1,軽作業
給与・待遇:月給16万円~20万円 契約社員 交通費支給の所が多い
福利厚生:社会保険に入れる (健康診断が実施される場合もある)
必要学歴:高卒以上(不問の場合もある)
資格・スキル:不問
- 製品の取引先への納品、返品に関わる作業
- 検品(地域色が強い)
- 値付け(値付けが必要な商品の場合)
- 発送依頼書に基づき対象製品を揃え梱包→発送 等
軽作業は単純ながらもさまざまな作業があるので、学習障害の人でも働きやすいです。仕事内容も最初は1つの業務だけですが慣れてくれば色々な業務を任せてもらえるのでやりがいがあります。
自分のペースで取り組むことができますのでおすすめです。
2,テレフォンオペレーター
給与・待遇:月給20万円前後 交通費支給の所が多い
福利厚生:社会保険に入ることが出来る
必要学歴:高卒以上
資格・スキル:タイピングスキル、PCの基本操作(Word、Excel等)
- テレビCM等を見たお客様からの資料請求やご相談予約等の受付業務
- データ入力業務
- その他付帯業務など
テレフォンオペレーターは電話業務が中心なので計算が苦手な学習障害の障がい者でも楽しく働けますよ。仕事内容も電話を通じてさまざまな年齢層のお客様とコミュニケーションを取れるので充実したワークライフを送る事ができるでしょう。
3,臨床検査士
給与・待遇:月給20万円~ 嘱託社員・正社員のどちらかの場合が多い
福利厚生:社会保険に入れる、資格取得制度がある所もある
必要学歴:高卒以上
資格・スキル:分析装置、微生物培養、病理細胞診などの基本的なスキルや経験がある方
各検査室での臨床検査業務
名前から想像できると思いますが、臨床検査士は専門性の高い職業ですし、臨床検査士になるのは大変です。ですが、ほとんどは研究室で依頼されたものを顕微鏡を使って検査する仕事ですから、意外と話す必要がほとんどないため学習障害の方でも取り組みやすいですよ。
学習障害の障がい者が面接で聞かれる事
学習障害の方は面接で「学習障害といってもさまざまな障害があると思いますがあなたの場合はどんな症状が出ますか?」ということや「症状を改善するために何か工夫していることは何かありますか?」という事を聞かれることが多いのですので説明できるようにしておきましょう。
企業に求める配慮について
学習障害にも色々な症状がありますが、例えば文字を読むことができない人の場合は、「会議の時などは、資料を代わりに読んでいただけると助かります。」といったことや「人間関係を築くことが苦手なので、できるだけ一人でできる仕事を担当したい。」ということを伝えておくと働きやすいですよ。
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学習障害と言うのはただ単に勉強が苦手だというのとは別です。
あとがき
学習障害の障がい者は、障がい者だと気づいてもらえず、単に勉強が出来ない人や計算が苦手な人として一般人に混ざって生活していることが多く、それで大きな問題はないのでそのままの人も多いでしょう。
ですが、学習障害の障がい者は自分に合った生き方をしなければ生きづらいと思います。