車椅子でのライブ参戦?前回は行ってもしょうがない的な事を言いましたが、行ってもしょうがないのではなく、行く事が出来ない人が多いという重要な事を忘れていました。半数以上の場合は車椅子利用者が一人で参戦するのは不可能です。
不可能な理由
- 開催時間
- 開催場所
- ライブ後
この3つが理由です。順番に説明していきます。
開催時間
アーティストにもよるのでしょうが、大体が夕方くらいから開演します。この時点で、自宅から通えない車椅子利用者が半数以上諦めるしかありません。例えば、僕が住んでいるグループホームの門限は20:00です。21:00くらいの所もありますが、ライブが18:00とかに始まったら、終わるのは21:00とかでしょう。そっから、駅に行ってグループホームまで帰るなんて、あっさりと門限は過ぎてしまいます。
たまに22:00の所がありますが、門限ギリギリでしょう。自宅から通っている人は良いでしょうが、施設で過ごす人にとっては、かなり厳しい時間です。
開催場所
フェスとかは野外が多いです。野外フェスでもビーチで開催されるフェスは車椅子利用者が参戦する事は、ほとんど不可能に近いと言えます。更に、ビーチ以外でも、問題点として野外フェスの開催場所は郊外が多いです。会場はバリアフリーなのかもしれません。稀に会場はバリアフリー化してあるから大丈夫とか言う人がいますが、そうじゃないんです。
会場に行くまでがバリアフリー化されていない場合は意味がありません。会場は心配なくても、交通手段がバスしかなくて、しかも始発と終点じゃなかったり、会場に行くまでの段階で諦めるか、金を気にせずにタクシーを使うしか道はありません。
自宅から送迎してもらったり、そもそも自分で車を運転できるなどは自宅に住んでいないと出来ない事です。
ライブ後
終了時間が22:00くらいの事が多いので、当然ながら施設入所者は問答無用にビジネスホテルとかに宿泊する事となります。ライブ会場が郊外だったりした場合はある程度都会の方に行かなければなりません。ここでも、歩ける人と車椅子利用者の大きな違いが出てきます。
まず、野宿するという選択はない事とします。
歩ける人は適当に安そうなホテルを見つけてチェックインするだけですが、車いす利用者の場合は、ホテルの決まった部屋しか宿泊できないケースがあります。しかも、他の部屋より少し高いんです。そこそこの値段で素泊まりですから。
無理せずにオンラインライブでも観てましょう。
ハッキリ言って、迫力に物凄く欠けますがオンラインライブでも観て、部屋の中でのんびりとしましょう。自宅に住んでいたり、経済的に余裕があるならともかく、直接みたいアーティストだからと無理して会いに行くと後悔する事になるかもしれません。
オンラインライブも良いですが、映画の「ボヘミアンラプソディー」も素晴らしい映画でした。沢山の人が観て欲しいと思う作品でした。