大卒でも、良い企業に就職しようと思ったら簡単ではないです。
新卒ならまだしも、中途採用で一流企業へ就職するにはかなり苦労しますし、それなりの経歴も必要です。
ですが、それは健常者の話です。
障がい者の求人は、むしろ高卒以上か学歴不問の求人がほとんどで、大卒以上の学歴が求められるのは専門知識と専門的な資格が必要な場合のみです。
しかし
実は、障害者枠の場合も一般の採用と同じように学歴によって賃金に差があります。
具体的には、高卒と大卒では初任給から４年間(高卒が１５万円の場合・大卒が１８万)でおよそ３万の差があります。
中卒と高卒の場合も同じ理由で２万円の差が出ます。
なぜ、このような差が生まれるかというと、「長く学校で勉強してきた分知識や技術も高いだろう。」と判断されるからです。
ですので、学歴と賃金は関係しています。
とはいえ、中卒や高卒でも少しでも良い給料をもらいたいですよね。
障害者で中卒や高卒で良い給料をもらうためには、自分が興味のある職種をいくつか探して求人情報をチェックしましょう。
そしてその企業がどんな人物を求めているのか・どんな仕事内容なのかをチェックして仕事に関係する資格を取ったり、勉強をしておくことで有利になりやすくなります。
障害者の中卒・高卒の場合は、様々な工夫が必要ですので早めに準備しておきましょう。
就職しやすい例
どのような職業が向いているのかを具体的に解説していきます。
1,事務職
給与・待遇：月給17万円～ 正社員募集の求人が多いです。
福利厚生：社会保険に入れる 健康診断を行う会社もあります。
必要学歴：高卒以上
資格・スキル：パソコンの基本操作（データ入力や、メールでの連絡のやり取りをする機会が多いため、Word、Excel、メールなどの基本操作が可能なことが求められます。）
未経験者歓迎の求人が多いですが、歓迎するだけであって、未経験者のみを募集している訳ではありませんし、当たり前ですが経験者が優遇されます。
- パソコン入力
- 電話対応（応相談の求人多数あり）
- 書類ファイリング
- 郵便物の仕分け
- 来客への対応
- その他庶務全般など
基本的にはパソコンを使って同じ作業の繰り返しなので学歴に関係なく取り組みやすい作業です。
パソコン関連の資格も結構簡単ですから、練習していけば必ず取得できるのでおすすめです。
2,テレフォンオペレーター
給与・待遇：月給20万円前後 時給の場合1,000円～ 交通費支給の所が多い
福利厚生：社会保険に入ることが出来る
必要学歴：高卒以上
資格・スキル：タイピングスキル、PCの基本操作（Word、Excel等）
- テレビCM等を見たお客様からの資料請求やご相談予約等の受付業務
- データ入力業務
- その他付帯業務など
テレフォンオペレーターはマニュアルに沿って、業務をこなしていけるので、一般の人と同じように働くことができます。
3,ショップ店員
給与・待遇：月給15万円～22万円 各種手当アリ
福利厚生：社会保険に入れる、社員割引、その他
必要学歴：不問・専門学校卒 以上
資格・スキル：不問
- 接客
- 電話対応
- 在庫管理
- 店内ディスプレイ など
接客業は、コミュニケーションを取るのが得意な人におすすめです。
その場に合わせて動くことが求められますので慣れるまでが大変ですが、慣れれば手際よくできるようになります。
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あとがき
障がい者だから高等な教育を受けられないと言う訳ではなくて、障がい者でも一般の学校や大学に通うことができますが、その際には特別な支援が必要な場合があります。
例えば、視覚障害者は点字や音声合成ソフトを利用した学習支援が必要であり、聴覚障害者は手話通訳者や字幕を利用することが一般的です。
また、発達障害を持つ人には、個別支援や特別支援教育などが必要になる場合があります。
障がい者の学歴には多様性があるため、個々の状況に合わせた適切な支援や環境が必要となります。