障がい者でも健常者と同じように趣味がある事を前回はお伝えしました。ですが、前回は主に屋内での趣味について紹介しました。車いす利用者は屋内の趣味が多そうですが、皆さん工夫して屋外でも楽しんでいたりします。
今回は屋外での趣味を中心に紹介したいと思います。意外と屋外での趣味を持っている人も多くいます。お金をかけなくても楽しめる趣味もありますからね。
スポーツ
王道ですが、ある特徴があって、身体障がい者でも車いす利用者ではない、内部的な障がいではないという人がパラリンピックで採用されているパラスポーツは本格的にやっているメンバーとしては最も多いのではないでしょうか?ブラインドサッカーなんかまさにそうですね。
趣味としてのスポーツは身体障がい者とか知的障がい者とか精神障がい者は、あんまり関係なく仕事の余暇を過ごすためにやっていたりします。ルールも知っている者同士なので、個人に適用される特別ルールがあったりして、色々な障がいの人が混ざって楽しんでいるようです。
サイクリング
散歩がてら自転車でどっか行くの方が近いですね。サイクリングと言うよりも散歩の方がメインですが疲れずに遠くまで行けるという点で好む人が多いようです。本格的にサイクリングをやろうと思えばそれなりの金額が必要ですが、近場を散歩する程度ならそれほどお金が必要ありませんからね。
稀に何も考えずに、遠くに行き過ぎて帰ってこれないなんて人もいたりします。
乗れない人や、一人で行動する事が心配されている人はこれは出来ませんね。
川釣り
施設に通所している頃に居たのが川釣りに没頭している人でした。その施設が併設しているグループホームに入所している人でしたが、住んでいるグループホームの近くに川が流れているから、釣りに没頭していました。
海釣りやバスフィッシングとは違い、川釣りの場合は案外安く道具がそろいますからね。障がいの程度が軽い人は休日に、海釣りやバスフィッシングをして楽しんでいました。
川釣りは最低でも針と糸があれば、やれますから。エサはそこら辺の虫か、ミミズですね。ミミズって川釣りでは万能なエサで、色々なサイズのミミズがいるので、狙う魚の口に種類を合わせる必要がありますが、ミミズの場合は簡単に釣る事が出来ます。
家庭菜園
本格的な農業ではなく、あくまでも家庭菜園レベルです。意外と人気で、夏場は窓の外にゴーヤなどを栽培して緑のカーテンをつくり、電気代の節約にもつなげようという施設も多いようです。
プランターで栽培できるものだけでは無くて、グループホームなどで敷地が余っていたら、畑を耕して芋やスイカなどを栽培しています。もともと畑だった所じゃないので広く場所はとれないことと、休みなく世話しなくてはならないというデメリットもあります。
ペット
施設などでは動物アレルギーを持つ人の事を考え屋外でウサギなどを飼うケースがおおいです。何故なら、犬は怖がる人が多く、猫は何処かへ気ままに居なくなったりしますからね。ウサギは世話がしやすいのが良いですが、下が地面だと、良く穴を掘りたがります。そして、実は決して人になつかないという特徴も持っています。
自分の家に住んでいる人は、自宅で犬か猫のどちらかを飼っている事が多かったです。しかし、タカなどの猛禽類や、トカゲなどの爬虫類をペットとして飼っている障がい者にはまだ出会ったことがありません。
ラジコンカー
ドローンを飛ばすには難しいって人も多いですし、スポーツカー(スーパーカーやハイパーカー)が好きな人って多いですからね。ですが、ラジコンって意外と高価ですからね。親に誕生日なんかに買ってもらうケースが多いようです。数カ月で飽きるパターンもありますけれど、施設などの場合は違う人が楽しんでいたりします。
さらに、たまに物凄く上手な人が居ますが、車の運転は出来ないという・・・なんか変です。皮肉なことに練習するのは駐車場だったりします。(ほかに練習する所無いですからね。)
どんな趣味でも準備が必要
どんな趣味も準備をしてから開始する事が出来ますし、後片付けまでやって趣味です。やりっぱなしで終わるのは良くありません。障がい者施設に入所している人で準備や後片付けを嫌う人が多いですが、好きな事をやる場合は率先してやる人が多いですね。好きな事をやるためなら面倒な事でも構わないのでしょうね。好きと上手は比例しませんけどね。後、趣味について褒めるのは良いですが、べた褒めすると勘違いして、後でその人が恥かくかもしれないのでほどほどに。
あとがき
やってみようとするならやらせてみればよいと思います。知的障がい者や精神障がい者で軽度~中度の人は何でも簡単にできると思ってしまうのでたまには壁にぶつかるのも良い勉強になるかもしれません。才能の片りんを覗かせるもいますけど。
趣味を持つことは良い事だと思います。障がい者でも可能性を広げるきっかけになるでしょう。