障がい者の求人で良く聞くのが非公開求人です。非公開求人って言葉からは、あまり良いイメージを感じないと思います。非公開にする求人って?
非公開求人と障がい者雇用は切っても切れない関係があります。会員登録なしで観覧する事が出来る公開求人で就職する障がい者はごく少数です。ほとんどの障がい者と言うのは非公開求人を使ってエージェントと一緒に就職活動をして就職しています。その非公開求人について解説していきます。
狙うなら非公開求人
求人サイトに登録してエージェントと一緒に就職活動をする場合は非公開求人というものを紹介してもらえます。この時は必ず障がい者専門の求人を扱うサイトに登録するようにしてください。障がい者専門なら、障がい者に配慮した求人を紹介してもらえます。
非公開求人というのは、法的に問題があって掲載しないのではありません。非公開求人とは求人サイトにはあえて掲載しない求人です。
法的に問題があって掲載しないのではなく、公開しない理由があるそうです。
社内の採用情報を外部に漏らさないため
障がい者や健常者関係なく公開求人の場合は年収や仕事内容など、詳細な情報を求人サイトなどに載せなくてはなりません。公にすることで、これらの情報を競合他社に知られてしまうと、何があるかわからないので、企業にとってマイナスになることがあります。
企業側が採用コストを抑えたいと考えているため
公開求人にすると多くの募集が来て、全てに対応するリソースが足りなくなると判断した企業が、求人を非公開にしている場合があります。非公開求人にすることで、人材紹介を依頼した転職エージェントからの応募のみに対応を絞ることができますので、効率的に人材確保ができるようになります。

非公開求人とは、一見企業側だけにメリットがありそうですが、こちら側にもメリットがあります。
メリット1.実は大手企業や有名企業の案件がある
急な異動や退職による欠員補充を行う際などは、時間をかけて募集する余裕がありません。転職サイトでは求人公開までに日数を要することや、公開後も求職者側のアクション待ちという受動的な側面もあります。そのため、即時性が求められる求人は日々多くの転職希望者が登録している人材紹介会社に依頼されます。
さらに、大手企業の場合は福利厚生がしっかりとしている事が多いので、大企業に勤めているという安心感も得る事が出来ます。
メリット2.より自分にマッチした求人を見つけやすい
非公開求人の場合、広く多くの人材を求めているというより、むしろ専門的なスキルを持った人など、絞り込んだ募集のケースが多くあります。そのため、自分のスキルや経験に応じた求人に出会える可能性が広がるのです。
スキルの内容によっては手当てが付く事があります。
メリット3.幹部候補クラスの求人情報も
非公開求人では、マネジメントができる人を求めている場合も少なくありません。また、極秘プロジェクトに関する求人もあり、内定後のやりがいはひとしおです。

以上のように、非公開求人の中には、仕事内容や条件面が公開求人を上回るケースもあります。ただ、表立って求人すると企業側にデメリットがあるかもしれないというだけで、求職者にとっては何も不利益となる事はありませんし、むしろチャンスです。就職するだけじゃなくて、現在就労中の人でも転職を人生のステップアップのために行うならば、利用する価値は大いにあるでしょう。
健常者であっても、障がい者であっても
非公開求人に応募したい人は就職エージェントに登録する必要があります。求人サイトの多くは非公開求人の数が公開求人の倍以上違う事もあります。色々な求人のサイトに登録する事で可能性が広がるかもしれません。
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このサイトは検索がしやすくて、しかも結構細かく検索する事が出来るので便利です。公開している求人の中にも大手企業の求人や、好条件での転職に関する情報も沢山あります。新卒者は勿論ですが、中途採用者も沢山の求人を扱っています。
あとがき
デメリットとしては、紹介してもらえるまでどのような仕事か分からないということですが、不動産屋さんと一緒で、絶対に妥協できない条件を妥協しろとはいいません。事務職を希望しているなら、事務職の仕事しか紹介されませんし、障がいの特性上無理な条件を突き付けてきたりもしません。
紹介してもらえるまで仕事内容はわかりませんが、紹介してもらった内容ですが、物凄く好条件だったりしますし、万が一嫌だった場合は断ることも出来ます。
実際に過去に非公開求人で職を紹介してもらった知人がいますが、その人の勤める職場は「名鉄グループ」の中の企業であり、福利厚生も申し分ないそうです。どうせ身体障がい者だし。とか思うかもしれませんが、その人は知的障がい者のB判定で、結婚して子供もいます。就職して、誰かを養えるようになれば、そういう暮らしも可能です。