障がいの程度によっては、特に身体障がい者の場合ですとできれば直接ハローワークに行きたくないでしょう。ちなみに家から一歩も出なかったとしてもハローワークを利用する事も可能ですが、それでも自分の障がいの特性を知るためにも一度はハローワークを訪れる必要があります。
地方だと障がい者が仕事を探す=ハローワークへ登録するのが一番手っ取り早いかもしれません。地方に住んでいても、車を所有していたり、都市部に出社する事に躊躇いが無い人はエージェントに登録した方が良いですけど。
障がい者雇用をハローワークで利用する場合について解説します。
障がい者専門窓口で登録しましょう
ハローワークには一般的(健常者)な受付と障がい者専門の受付の2種類があります。
障がい者専門の窓口とは、単に障がい者専門の求人を扱っているだけでなく、筆談が可能な人や、手話が出来る人と障がい者の相談に特化した職員さんがいらっしゃいます。ただ、曜日によって在中している場合としていない場合があります。更に全国どこでも全てに対応できるとは限りません。ハローワークは予約不要で利用できますが、そういった支援の必要な障がい者の方は確認して、心配であれば予約をおこなってからハローワークへ出向いたほうが良いでしょう。
障がい者専門の窓口を利用する理由はもう一つあります。
ハローワークに障がい者として登録しておくことで、担当職員も登録したデータと照らし合わせながら仕事を探してくれたりします。担当職員と面談と言うかカウンセリングのようなものを終えてから登録する事になります。
求職申込
健常者でも、障がい者でも「求職申込」という手続きを行わなければいけません。
具体的に何をするかと言いますと、自分が居住しているエリアを担当するハローワークに行く→就職に関しての条件(希望する職種や賃金)を求職申込に記入する→ハローワークカードの受け取り
これで就職が決定する訳では無いので注意しましょう。ですが、大事な手続きですから居住エリアを担当するハローワークに行って手続きを済ませましょう。
就職に関しての相談
自分の障がいの特性と、それに対する配慮に関してや、自分の経歴などを話しながら就職について相談しましょう。履歴書や職務経歴書を持参する必要はありませんが、職務経歴書に書いている内容のようなことを話すと思います。
そして、忘れてはいけないのが、ハローワークに相談に行く際には、必ずハローワークカードを持参しましょう。
会社に紹介
求人を確認して、応募したい求人が決まった場合はハローワークから紹介してもらう事となります。窓口の近くに求人を検索するためのパソコンがあるので、そちらを確認して下さい。その際には求人番号を控える事を忘れないで下さい。忘れるとまた調べなくてはならないですから。
応募する企業が決まったら、企業側にハローワークから事前に連絡をして応募の詳細について教えてくれます。企業によっては、書類選考と面接が同時であったり、先に書類選考を経てから通過した場合面接であったり様々です。先に書類選考が行われる場合は1ヵ月くらいかかる事もあります。そして、面接の際には紹介状を持参しましょう。
以上が直接出向いた際のハローワークの利用方法の簡単な流れになります。
障がい者雇用の不安
障がい者雇用を初めて利用する人は色々な不安があると思います。何事も最初は緊張する者です。多くの障がい者は就職する際にこのような不安を抱えていたりする場合がおおいとおもいます。
- 働きたいけれど不安がある
- 自分にはどの様な仕事が向いているのかわからない?
- 面接が不安
- 例え就職ができたとしても、長続きするのだろうか?
ちなみにハローワークでは、これらの悩み相談にのってくれます。場合によっては解決に導いてくれます。
働きたいけれど不安がある
こういった悩み全て相談する事が出来ます。履歴書の書き方などのアドバイスなどもしてもらえます。
自分にはどの様な仕事が向いているのかわからない?
自分の障がいの特性に合わせた働き方や、これまでの経験からのアドバイスをしてくれたりします。さらに希望すれば、職業適性検査(無料)を受けさせてもらえます。
いきなり就職する事に不安がある人は障がい者専門の職業訓練施設を紹介してもらう事も可能です。
面接が不安
全く不安じゃない人の方が少ないんじゃないですか?ハローワークを経由している場合、事前に担当者との面談を通して伝えた自分の障がいに対する配慮については企業側には伝えてあります。障がいの事で心配は必要ありません。
例え就職できたとしても、長続きするのだろうか?
障がい者雇用を使って就職した場合、担当者が定期的に電話したり、訪問して支援を行ってくれます。そして、専門的な知識を持っているジョブコーチと呼ばれる人が就職先を訪問して、障がい者が長く働けるように、色々な助言をしてくれます。
あとがき
自力で職を見つける事を否定している訳でもありません。障がい者雇用って、自力で見つけた方が早かったりしますからね。ただ一つの方法として頭の隅にでも入れといてください。