世界中の人の中で、障がい者というと少数派でしょう。更に障がい者の中で車椅子利用者というと、これまた少数派です。そして、車椅子利用者でも足を使って進むというと、これまた少数派であり、僕はその中の一人です。
足を使って進む車椅子利用者にしかわからない事があります。
個人病院のスリッパ
病院ですから、あまり段差はありません。車椅子に対応したトイレがない個人病院も沢山ありますが、建物がそれほど新しくないのと、土地が広くないならしょうがないです。
病院用のスリッパですが、かかとが、滑ります。結局は脱げるんですよ。

⇐ダメな例
こういったかかとがするりと脱げるタイプは車椅子を足で進む利用者には適してないです。かかとを支えるタイプのスリッパが良いです。

自分の私物で恐縮ですが、良い例⇒
かかとが後ろにずれない事が足を使って進む車椅子利用者にとっては、大前提とも言える事です。
普段から足を使って進む車椅子利用者は手で前に進むという事に対して不慣れですから、なかなか進まないのです。
関係ない大多数の人にしてみれば大したことでもありませんが、足を使って進む車椅子利用者にとっては、かなり大きな問題であり、少なくとも僕はコレだけで障害と関係ない病気なら病院を選ぶ基準となるくらいです。(その基準は個人差があります。)
足で進む車椅子利用者にとって大変なのは足回りの事が多いです。それは歩ける障がい者や外出時は常に介助者がいたり、手で進む車椅子利用者には絶対に理解できません。まぁ、理解できないからこれほど困る事が街中に溢れている訳ですけど。
意外と滑るスロープ

こういった、タイル張りのスロープは滑ります。ザラザラした素材を使っても景観を損ねる風景ではない気がしますけど。平らな場所では、駅構内などがそうです。ホーム以外がタイル張りだったり、意外と駅では滑りやすい場所が多いです。
単に危険を増やしている歩道

こんな歩道は最悪です。これは、手で漕ぐ人も、車輪の歩行器を使う人も一人で移動する人には危険極まりないです。関係無い人には、何が危ないか?なんてわからないかもしれませんが、歩道の入り口と歩道の間に段差が少しあります。
ハッキリ言ってこんなのが「上から目線のバリアフリー」って言うんですよね。結局は段差があるので、僕の場合は後ろ向きに上らないといけないし、手で漕ぐ人は前のめりにならないと後ろ向きにひっくり返ります。歩行器の人は、車輪が引っ掛って、前に進めません。
つまりほとんどの人が一人で行動不可です。
大事な靴選び
ワークマンがいい! で980円くらいで販売している滑らない靴が良いでしょう。機能もコスパも最高です。テレビではお洒落と言いますが悪くはありませんし、仕事で履く分には僕も履いていますが、普段はReebokの「INSTA PUMP FURY」を履いています。こちらもソールは滑りにくいのですが、19,800円と決して安いとは言えません。new balanceもソールは滑りにくいのですが、コチラも安いとは言えません。
プライベートで履く靴は高くて構いませんが、仕事の場合など足を使って進む車椅子利用者の場合ですと、ソール部分が大事で見た目は二の次です。そうするとホームセンターか職人が通うワークマンがおススメです。
雨の日にワークマンのレインウェア、滑らない靴でお出かけ
ワークマン
まとめ
街中にはバリアフリーと言っておきながら、介助者が居ないとあまり意味をなしていないバリアフリーが溢れています。
殆どの事はソールが滑らなければ解決する事です。雨が降るとソールの大切さがわかると思います。