どのような障がいを抱えていても就職して働きづらさを感じる事があると思います。そんな時は就労移行支援施設に通所する事をお勧めしますが、注意して選ばないと2年~3年時間を無駄にすることになります。
障がい者の就労移行支援施設は障がい者の就職をサポートする施設です。ただ、どれだけ見た目が立派でも名目だけ「障がい者の就職を支援して自立をサポートする」とか言っておいて、毎日何の役に立つかわからない作業をするだけの施設が目立ちます。
今回は、失敗しない就労移行支援の探し方を解説しますので、参考にしてください。
就労移行支援の探し方
大きく2種類です。ちなみに、口コミは方法とは呼べませんが、口コミは知り合いの体験談だという事と、最新に近い情報を知れるので一番信用度が高いでしょう。
Webで探す
自分が住んでいる地域にどれくらい事業所があるか知りたいのなら、色々なサイトで就労移行支援施設を検索する事をお勧めします。一つのサイトだけでは取りこぼしがある可能性があるので複数のサイトを利用した方が良いでしょう。
サイトによっては地域や住所で通える範囲を絞り込むと、簡単な施設紹介とともに就労移行支援施設が検索されるので、その施設のホームページにジャンプしてどのような施設かをじっくり見てみましょう。
障害福祉課(自治体)に相談する
役所の担当窓口(障害福祉課など)に相談するのも一つの方法です。役所の公式サイトに住んでいる地域の事業所一覧が掲載されることもありますので、サイトもチェックしてみましょう。
また、就労移行支援を利用するには障害福祉サービス受給者証が必要です。受給者証は障害福祉課から支援員を紹介してもらい支援員との面談の後、申請から発行まで1カ月ほどかかります。就労移行支援の利用を検討している段階なら受給者証の申請はしておくことをお勧めします。
就労移行支援施設の選び方
就労移行支援施設を選ぶにあたっていくつか気をつけるべきポイントがあります。そのポイントを押さえつつ探すのが良い就労移行支援施設の選び方だと思います。参考にしてみて下さい。
通いやすさ
グループホームを併設している場合もありますが、就労移行支援は基本的に通所型サービスですので、自宅から通いやすいかというのは大切なポイントです。しかし、通いやすいかどうかというのは、単純に自宅からの距離が近ければいいわけではありません。
自宅から少し離れた施設に公共交通機関を利用して通う場合は、乗り換え回数や所要時間も重要です。時間帯によっては大変混雑しますし、何度も乗り換えることを負担に感じる人がいれば、人混みを嫌う人もいます。人と触れる事にストレスを感じる人もいるので公共交通機関を利用する場合は自分の状況を考えましょう。
交通費に関してですが、事業所や自治体によっては交通費の補助がありますが、交通費は基本的には自己負担です。遠くの事業所だと交通費の負担が大きくなることも考えておきましょう。
自分に合うかどうか?
どういう内容の訓練をしているのかは施設によって違います。その施設の特徴が自分に合うかどうかも就労移行支援施設の選び方として重要なポイントです。
施設によって訓練内容が違うというのはお伝えしましたが、事業所によっては対象障がいを限定しているケースがあります。対象障がいを限定しているのが、訓練内容だけだったりすると、身体障がい者が知的障がい者と同じプログラムをやる事になります。
最近増えてきているのが、IT特化型といった訓練内容に特徴がある事業所もあります。この場合は少し特殊な条件だったりしますがプログラミングやWeb制作などの専門スキルを身に付けたい場合は、IT特化型の事業所を探してみましょう。
ゴールは就職
就労移行支援施設のゴールとなるのは就職する事です。それが、契約社員でもとにかく就職するという明確な目的を掲げている就労移行支援施設なら大きく問題はありません。あとは、「通いやすさ」「自分に合うかどうか?」を考慮してから通う施設を決めると良いと思います。
資格を取得しようと思っている場合も、施設内の支援員さんと相談したり、自分が就きたい仕事に関係した資格の取得を目指すなどしてください。
あとがき
就労支援施設選びは重要です。選び方を失敗すれば2年間を無駄にする可能性があります。上手に選んで良い就職先に結び付くと良いですね。