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ミミズはバックしない
ミミズは、体をくねらせて(つまり蠕動運動(ぜんどううんどう))によって移動しています。似たような方法でヘビも移動する時蠕動運動で移動しています。実はミミズの場合は、体に剛毛が生えていてその剛毛が滑り止めの役割を果たす事で、その運動を助けています。
よく観察すると、剛毛が生える方向は一定の向きがあって、ミミズはバック出来ません。ミミズがバックしようとすると、前進する時には助けとなる剛毛が引っかかり後ろに下がりたくても下がれないのです。
目の前に障害物が現れると、ミミズは遠回りしてでも前に進もうとしますが、バックしないのではなく、バックがほぼ出来ないのです。
カボチャの原産はカンボジアではない
カボチャは実に色々な料理に使われています。日本でカボチャが栽培されるようになったのは室町時代(16世紀頃)だそうで、その始まりはポルトガル人がカンボジアから豊後国(現在は大分県)に持ち込んだことが始まりと言われています。
当時の人は、カボチャをカンボジア産の野菜と言われ、原産国もカンボジアだと思い、「カボチャ」と呼ぶようになったそうです。
ですが、実際の原産地はアメリカ大陸で、16世紀の初めにヨーロッパへ伝わり、その後東南アジア経由で日本へ伝わったそうです。
カンガルーは「パンチ」をしない
アニメ作品ではカンガルーが良くボクシンググローブをつけてパンチを繰り出すなんてシーンがあります。実はカンガルーというのは腕を使ってパンチして攻撃をする事はまずありません。丈夫な尾でバランスをとっています。
後ろ脚を使って力強い「キック」を繰り出してきます。
マムシ同士で噛み合うとどうなる?
世界には色々な毒ヘビがいます。ですが、毒ヘビと言っても大きく2種類(出血毒、神経毒)に分けられます。マムシというのは、たんぱく質を溶かす出血毒を持っています。マムシは日本にいる数少ない毒ヘビの一種です。
噛まれると神経がマヒして死に至る。そんな恐ろしい神経毒を持っているのが、毒ヘビの中の毒ヘビ「コブラ」です。
小さい頃にマムシを見るたびに疑問に思ったのですがマムシ同士が噛み合うとどうなるのでしょうか?
実は一般的に、出血毒を持つヘビは自分の毒に抗体を持っています。つまり、同じ出血毒を持つヘビに噛まれても死なないのです。
タラバガニは「カニ」ではない
タラバガニは「カニの王様」とか言われています。しかし、このタラバガニは「カニ」って名前の割には分類はカニではなく、ヤドカリの仲間になります。その証拠と言いうのが、毛ガニやズワイガニの脚はハサミを含めると左右に5本づつの、合計で10本ありますが、タラバガニは左右あわせて8本です。ですが、これは8本しかないのではなく残りの2本はとっても小さくて隠れてしまっているだけです。
ですが、この特徴こそがヤドカリの仲間だという証拠です。
まとめ
「ミミズはバックできない」「カボチャの原産国はカンボジアではない」「カンガルーはパンチしない」「マムシはマムシに噛まれても死なない」「タラバガニはヤドカリの仲間」の5つの雑学を簡単にまとめました。